20100515 01:25PM posted by verbworld
2月16日、公立はこだて未来大学においてpingpongワークショップ『Augmented Campus』の第2回目が実施されました。
Day1では、ワークショップ参加者が3つのチームに分かれ、tweetとpingpong mapの考察結果を発表しました。
Day2は、マップの考察を更に掘り下げ、未来大学を拡張するためのアイディアに繋がっていく視点を探していきます。
これからのワーク中にも起こったこと、気付いたことは引き続きtweetしていきます。
[ワーク1:考察、ディスカッション]
1日目の結果を元に、各チームでpingpong mapをより時間をかけて考察を進めていきました。
出てきた発見・気付きやtweetを書き出して分類を行い、まとめました。
大きなポストイットには収まらずホワイトボードも使ったりと、どのチームも活発にディスカッションしていました。
[ワーク2:考察結果を発表]
チームごとに考察結果を発表しました。
●ロップイヤーチーム
建物全体を俯瞰できる3階スタジオで作業を行った。大きなディスプレイでpingpong mapを表示してチームメンバーで共有をしながら、気づいた点を書き出した。
書き出したものを階、場所ごとに並べ直して、比較・考察を行った。
・デルタビスタと空中廊下にはtweetが多い
・普段行かないが、興味を持つ要素が存在する場所にtweetがある
・フェンスがあり、各階の境界線となっているところでは視線を感じる、階を超えて
会話をするというtweetが目立つ
・デルタビスタなどが建築の意図とは異なった使い方がされている
・同じ構造なのに3階スタジオ中央にはtweetが多く、2階には少ない
これらのことから、
・現時刻から短時間のtweetを見て、空いているスペースを見つける
・建築の意図とは異なった有効な使い方を促進する
・tweetにベクトルを付加して、どこからどこを見ているか可視化する
といった3つのアイディアが出てきた。
●パンダチーム
tweetが多く特徴的だった場所に注目して、考察を行った。特徴の裏付けとなるtweetを見つけて書き出していった。
・有効活用されていないという内容のtweetが多い
・使っている人が固定されている場所がある
・場所の目的とは異なった使い方をしている箇所ある
・オープンなフロアでは他人の目を気にするtweetがみられる
・階をまたいだコミュニケーションが行われている
未来大学は開放的な空間が良いと感じる反面、それが疲れるという短所にもなる。
オープンな空間と教室のような閉じた空間とのそれぞれの長所、短所をお互いに補完しあうようなデザインを考えたらいいのではないかという方向性が出てきた。
●snaoチーム
tweetが多かったプレゼンテーションベイ、デルタビスタ、3階モールに着目した。
3つの場所でのtweet内容を全て書き出し、内容にどのような傾向があるのか比較を行った。
・プレゼンテーションベイ→「提案」「事実」「感想」
・デルタビスタ→「見る」「飛びたい」「目的」「事実」
・3階モール→「感想」「行為」「特定のオブジェクトに対する疑問」
プレゼンテーションベイとデルタビスタは普段利用されないが、使用目的が多様で定まっていないために、「提案」「飛びたい」という願望が生まれたと考えられる。
そこで行為の目的が定まっていないデルタビスタに何かしらのオブジェクトがあると、面白い行為が起こるのではないかというアイディアが出てきた。
[ワーク3:シャッフルディスカッション]
発表では各チーム異なったプロセスで考察し、アイディアに繋がる視点も出てきました。
そこでメンバーを入れ替えて、各チームのプロセスや考えを共有し、この先のワークショップの進め方についてディスカッションを行いました。
最終的な実装、提案を未来大学を拡張するという共通目標のもと、チームを1つにまとめて進めるか。同じ目標を掲げつつも、このままのチームで実装まで進めていくか。シャッフルディスカッションでは活発に様々な意見が出されました。
ディスカッションの結果、チームごとに1つずつ提案を考え実装していくが、それぞれの成果物が未来大学の空間の中で緩く繋がって活用されていくことを意識して進めていくこととなりました。そのためにも、これからのワークでもプロセスやアイディアを共有を欠かさず進行していきます。
ワークショップ終了後、考察結果をWikiにまとめ、各チームの成果を共有しました。
3日目は具体的な提案と実装のアイディア出しを進めていきます。
3日目に続く。
[文責:野村俊介・石山星亜良]
20100509 01:01AM posted by verbworld
2月15日、公立はこだて未来大学においてpingpongワークショップ『Augmented Campus』の第1回目が実施されました。
はじめにpingpongの捉えるデザイン(後期デザイン・行為の構造化を通じたデザイン)についてのレクチャーと、これまでの活動として多摩美術大学図書館でのワークショップを紹介しました。
今回のワークショップのテーマは、「公立はこだて未来大学の環境(リアル+ネット)をより活用する方法の開発・実践」。
今ある建築は所与の条件として受け入れた上で、はこだて未来大学をより良くするためのアイディアをワークショップ期間中に提案、最終日には実装と空間でのレイアウトシミュレーションを行いました。
期間中だけでなく、今後も学生や教職員のみなさんに使い続けてもらえるようなツールにデザインすることが目的です。
その為の具体的なアクションプランも策定して、実際に機能するツールとして実装できるように活動をしていきます。
4日間のスケジュール発表と1日目の目標設定を行い、ワークショップがスタートしました。
[ワーク1:チームビルディング]
学年やコースが違うメンバー同士になるように、4〜5人のチームを組みました。
ロップイヤーチーム、パンダチーム、snaoチームの3つに分かれました。
[ワーク2:学内を回りながらtweetの収集]
ワークショップ開始前の投稿に加えて、チームメンバーごとにiPod touchやiPhoneを片手に学内を回り、pingpong map アプリから気づいたことや行為をtweetしていきました。
普段生活している環境に対しての再認識や新発見があったりと、楽しみながらチームで回っていました。

[ワーク3:チームでの考察、ディスカッション]
教室に戻り、tweetが反映されているpingpong mapを見ながら、考察を行いました。
マップから分かったことや、空間の観察で気づいたことも含めてチーム内で共有をし、ディスカッションを行いました。

[ワーク4:考察結果発表]
チームごとに考察結果を発表しました。
●ロップイヤーチーム
・tweetをしながらまめ知識が聞ける。
部屋に海や色に関する名前が付いている等、グループ全員で回っていたときに、その場所の まめ知識を話していた。
・部屋、場所に役割があって作られたはずなのに、実際の使われ方は違う。
pingpong mapにマッピングされている動詞を見て、その場の用途と異なる動詞があった。
・人の目が気になりすぎる。
経験からも上の階から下の階へ目線が行く事が多く、「観察する」「視線を感じる」等の tweetがあった。
tweetからネガティブな見え方とポジティブな見え方の実例を両方見ることができた。
・いいスペースなのに利用されていない場所がある。
●パンダチーム
・普段よく利用される空間でtweetが多い
1階と3階のtweetが多いことが分かった。どのような学生でも利用する空間であることか ら、なんらかの関係があると考えられる。
・3階モールや1階スタジオのような見える範囲が広い空間ではtweetが多様化する
1階スタジオでは1階から5階まで見渡せ、tweetの対象となるものが多いため、その種類が 多様化する。反対に、教室のように限られている空間では対象が限られるため、似たような tweetになる。
・目的が決まっている空間ではtweetがない
地図を見ると階段や廊下などでは発言が少ないことから、ある程度行動が限定されるような 空間では、発言がしにくいのではないかと考えられる。
●sunaoチーム
・4階デルタビスタ、3階モール、1階プレゼンテーションベイ付近のtweet数が多い
普段利用しないような場所にtweetが集中するのではないか。みんなその場所の実態がよく分 からないのではないか。
何か活用できる可能性を秘めているのではないか。白紙・更地の状態だから可能性を感じる のかもしれない。
・Postの中身から、非現実性の実態を考える。
非現実性というカテゴリーにどういった感情が分類されているか分析したところ、希望・可 能性・絶望などといった感情があった。
ワークショップ終了後、考察結果をWikiにまとめ、各チームの成果を共有しました。
この結果をもとに、2日目は今後の提案、実装につなげていく為の考察を更に進めていきます。
2日目に続く。
[文責:野村俊介・石山星亜良]
20100503 07:39PM posted by verbworld
コンピュータサイエンス×デザインとして昨年始動したpingpongプロジェクト。
「後期デザイン」と「行為から捉えるデザイン」というキーワードを掲げつつ2年目に突入しました。
1年目を締める活動としてpingpong003ワークショップ@公立はこだて未来大学「Augmented Campus@FUN」を2010年2月15日から18日まで実施いたしました。
これからワークショップのプロセスや結果を数回に分けてご報告していきます!
今回のワークショップでは、「行為の集合から立ち上がる情報環境デザインの提案・実装ワークショップ」というテーマのもとpingpong map アプリ、pingpong engine、pingpong map browserの3つのアプリケーションにwikiを加えてプラットフォームとして用いました。

デザインする場面と使う場面が往還して動的に生成されるプラットフォーム上で、ワークショップ参加者は3つのチームに分かれて4日間課題に取り組みました。
そして未来大学というキャンパスに対し、新たな行為の促進、そのための情報提供・共有といった拡張を各チームが考え実装していきました。

1. tweet の頻度が短時間に高い場所が膨張する発見気付きの為の歪みマップ (左図)
2. 学内の見通しを良くするための床面を使った情報提供 (中央図)
3. 柱にリアルタイムでtweet を流す階を超えたコミュニケーションの促進 (右図)
公立はこだて未来大学でのワークショップは終了しましたが、「Augmented Campus@FUN」は今もなお続いています。ワークショップ参加者の有志で上記の実装案を実現したり、pingpongのプラットフォームを用いてはこだて未来大学の拡張を模索しています。これこそまさに後期デザインなワークショップの形ではないでしょうか。
どのようなワーク、プロセスでこれらの実装案が出てきたのか、次回からは1日ごとに詳細なワークショップの内容をお届けします。
[文責:野村俊介・石山星亜良]